2007年08月08日

CPAP治療は心血管リスクを減少させる

軽症〜中等症の睡眠時無呼吸症候群に対するCPAP治療が
心血管疾患(心筋梗塞、脳卒中など)のリスクを
軽減させる結果が発表された。
CPAP治療を受けていない睡眠時無呼吸症候群のグループは
心血管疾患のイベント発症が多く、軽症であっても治療が
重要であることが見出された。

引用元: Buchner et al. Am J Respir Crit Care Med. 2007 Aug

睡眠時無呼吸症候群は高血圧など循環器疾患の原因となり
ますが、未治療の場合、予後に影響を及ぼすので早期治療が
大切です。

2007年08月03日

CPAP治療と鼻呼吸

睡眠時無呼吸症候群に対する治療としてCPAP機器を
使い始める際には、口を閉じておくことがポイントに
なります。CPAP治療中の呼吸の基本は、鼻から吸い
鼻から息を吐くことです。

睡眠時無呼吸症候群の方には眠っているときに口呼吸を
している場合が多いですが、CPAP治療を行い口を閉じて
呼吸するよう意識すると鼻呼吸に慣れてきます。

CPAP治療中に口を開けると加圧された空気が鼻から口に
抜けるので、呼吸が困難になったり口腔内が乾燥します。
鼻閉がある場合は耳鼻咽喉科での治療が必要となります。

2007年07月23日

CPAP治療の必要性 - 自覚症状のない重症SAS

重症の睡眠時無呼吸症候群において自覚症状があまりない場合
があります。CPAP治療は睡眠時無呼吸症候群の治療として
有効ですが、昼間の眠気、居眠り、集中力低下等の自覚症状が
ない場合、治療のメリットが感じられない方がいます。

睡眠時無呼吸症候群は昼間の眠気といった自覚症状だけでは
なく、身体にも大きく影響を及ぼします。
睡眠時の無呼吸による低酸素や交感神経系の亢進により、
高血圧が発症することが知られており、狭心症、心筋梗塞、
脳卒中の危険が高くなります。

重症の睡眠時無呼吸症候群が未治療の状態で放置されると、
これらの病気を発症する確率が上昇し、死亡率が高くなります。
一方、CPAP治療を受ければ合併症のリスクを下げることが
可能です。

以上のことから、睡眠時無呼吸症候群において自覚症状が
強くない場合でも重症の場合は治療が望まれます。

2007年07月16日

CPAP治療の継続について

睡眠外来でよく受ける質問の中に、
「いつまで、CPAPを使い続ける必要がありますか?」
という質問があります。

CPAP治療は睡眠時無呼吸症候群を根治する方法では
ありません。しかし、睡眠中に気道を広げることで体が
低酸素状態となることを防ぐことができます。
メリットとして、高血圧など循環器の病気を発症するリスクが
低下します。

睡眠時無呼吸症候群の原因はさまざまです。
肥満が問題となっている場合は、適切な体重まで減量することで、
無呼吸の改善が得られる場合があります。

睡眠時無呼吸症候群と診断されCPAP治療を開始した方の中に、
減量に熱心に取り組みCPAP治療の必要がなくなった人もいます。

骨格異常(下顎後退など)が無呼吸の要因として大きい場合は、
CPAP治療を継続的に使用した方が好ましい場合が多いです。

その他、耳鼻咽喉科の病気が原因である場合(扁桃腺肥大、
アデノイド肥大など)は、睡眠時無呼吸が手術により完治する
場合があり、手術後にCPAP治療を中止する場合があります。

もちろん、肥満が合併している場合はさらにCPAP治療の継続が
必要となりますが、手術により睡眠時無呼吸の重症度が低下した
場合は、CPAP治療からマウスピースに変更することがあります。

減量後や手術後に終夜睡眠ポリグラフ検査を受けて、
CPAP治療を継続したほうがメリットがあるのかを
評価することが賢明です。

2007年06月20日

CPAP治療はうつ症状の改善に役立つ

睡眠時無呼吸症候群の患者(54名)のCPAP機器の使用状況、
睡眠、精神面の評価を行った研究結果が発表された。

CPAP治療の開始後では、睡眠時無呼吸症候群の症状改善と
うつ症状の低下に相関が認められた。

また、CPAP治療後に睡眠時無呼吸症候群の症状が続く場合、
うつ症状がより強い傾向があったという。

引用元: Wells et al. Psychosom Med. 2007 Jun 7

睡眠時無呼吸症候群はうつ症状を引き起こすことがあります。
CPAP治療は継続することが大切で、定期的な使用状況の評価、
治療効果の判定が大切です。

2007年03月23日

CPAP治療とは

睡眠時無呼吸症候群の治療手段として効果が証明されている持続陽圧呼吸療法機器(CPAP: continuous positive airway pressure)を夜間に装着するものです。昼間は通常の生活と変わりません。CPAP治療とは一定圧を加えた空気を鼻から送り込み上気道の閉塞部位(のどが狭くなっている部分)を解除することにより睡眠中の呼吸状態を安定化させる治療です。

CPAP

CPAP機器を装着した状態で終夜睡眠ポリグラフ検査を行い、適切な圧力が決定されます。イビキ、無呼吸が正常化し睡眠状態が改善するよう最適な圧が設定されます。終夜睡眠ポリグラフ検査による基準では、AHI(1時間あたりの無呼吸と低呼吸の回数)が20以上のSASにおいて保険診療を利用することが可能で、月1回の通院が必要となります。

睡眠外来(いびき外来)では、通院の際にCPAP治療機器の使用状況や治療効果の確認が行われます。その他、肥満や合併症(高血圧、高脂血症など)がある場合は、同時に治療が行われることもあります。また、定期的にCPAPの圧設定を再調整したり治療の効果を確認する目的のために、再検査の予定を話し合う場合もあります。

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