2007年03月24日

マウスピース治療について

軽症の睡眠時無呼吸症候群(SAS)に対して用いられ、歯科装具、口腔内装置等と呼ばれています。歯科にてよく行われるいびき治療です。マウスピースを装着し下顎を前方に突き出すことで上気道が拡大し、イビキ、睡眠時無呼吸を軽減させることができます。

OA

下顎後退が原因であるSASに対しては良い適応となりますが、重症の睡眠時無呼吸症候群に対してはCPAP治療より効果が劣ります。総入れ歯や顎関節症(重度)の方は、マウスピース治療の適応になりません。睡眠検査を行い医師により睡眠時無呼吸症候群と診断された上で、SASの治療目的のため歯科に紹介される場合に保険診療が可能となっています。

マウスピースは歯科にてオーダーメードにて製作されます。歯ぎしり対策のマウスピースとは異なり、睡眠時無呼吸症候群に対して十分な治療効果が出るように細やかな調整が必要とされます。SASに対するマウスピース治療の経験が望まれるため、睡眠クリニック(睡眠外来)と連携のある歯科に受診されると良いでしょう。マウスピース作成後の治療の効果判定については、一般的には終夜睡眠ポリグラフ検査により確認されます。

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